ginger root

夜の最後の仕込み 生姜のせんぎり まるで老いた農夫の手のような節くれだったおまえの皮をむく 洗いあげたおまえは それでも深くえぐれたみぞには泥 ほんとうによく土仕事をした指だ みぞに沿って 刃先を入れ ”その畑はどうだった? うまい土だったか?” ひ…

立春

2月だ、パンコウバのかたすみでヒヤシンスが咲いた。 今年は暖冬だったけど(それはそれで私たちを不安にするが、、) それでも花が咲くと、春がやって来たようだ。 ”ここは、暖かいだろう、風信子さん” 結露で曇った窓ガラスが北国のよう。

Lucky Dragon

昨年末にお正月に読む本をまとめて買おうと大きな本屋に行った、児童書の棚を抜けていく途中できれいな表紙の絵本が目に付いた。”絵 ベン・シャーン”とあるじゃないか! 「ここが家だ ベン・シャーンの第五福龍丸」文は日本語で詩を書くアーサー・ビナードさ…

この一年、

先日、HPのあいさつに”今年も暮れてきました”と書いていたら、この一年がまるで一日のようだったなぁ、もう夕方かぁ、という眩暈におそわれた。 甘酒を炊いて酵母を育てた春がこの朝のようにも思えてくる。一日のうちに、いろんな出来事が起こってその朝の…

エコバッグ

ameen's ovenのエコバッグ! パンコウバ直売ではお馴染みの”けしごむスタンプ”のおねえさん、eriさんに制作をお願いしました。針と糸を使ってチクチクチクチクぬいましてぇ♪ ひとつひとつ手作りしてくれます。 下の写真にはないけれど、ameen's ovenのロゴも…

稲刈り報告

そうそう、稲刈り報告がまだでした。ここは阿波のくにの田んぼ、自然農で育てられたお米たちです。といっても素人目には、他の田んぼとの違いが見えてこないのですが、、、、田植えも乾いた田んぼに一株づつ穴をほって植え込んでいくそうです、稲刈りも一株…

Mr.スペルトがやって来た。

あ、もうすっかり秋だぁ、9月スペルト小麦のパンたちも焼き終えてしまった。 そうそう先日、オーストラリアからスペルトおじさんがパンコウバに訪ねてくれた。オーガニックのスペルト小麦を育てているおじさんだ。オーストラリでのスペルト小麦パンの動向や…

よくインドのムンバイの空港に到着する頃は夜中で、街の家々の灯りのかたまりとそれをつなぐ光の道路が美しかった、その光の下にあのひどく人間くさいインドのひとたちが生活していることを思うと、なにかせつないものだった。サンテグジュペリの「人間の土…

バナナ酒

この夏パンのひとつに”バナナップル”と名前を付けたライ麦の平たいパンがある。しっとりしたライ麦生地にドライバナナがサンドされている。 ドライバナナは黒ずんで痩せ衰えた犬のしっぽのようだ、これをラム酒に漬けておく。 夜、パンコウバに来る人があれ…

IL POSTINO

夏の帽子を購入、頭にのせると麦わらの匂いがしてくる。それがひとり真夜中だったりすると、なぜかさみしく思われたりします。 パブロ ネルーダのこんな詩を見つけました。 日ごとに訪れる 夕ぐれに 平和あれ 橋のうえに 平和あれ 酒に 平和あれ わたしの使…

夏野菜!

パンの食材をさがしていて、宮古島からこんな野菜が来ました。”うりずん豆”と”ドラゴンフルーツのつぼみ” そして島とうがらし。 南方な野菜たちですね。切り口が星形といううりずん豆はチャンプルーに、ドラゴンフルーツのつぼみは茹でると、オクラのような…

カラダガナレナイ

夏、来る。 あぁ、これこれ、この暑さ、夏がはじまったパンコウバ。

G.W.パンコウバ直売

もう5月も過ぎてしまいそうです。遅くなりましたが、G.W.パンコウバ直売の様子を少し、、、パン屋ameen's oven、まるで新規オープンのようで、これでお店らしくなったぁ?と不安げ、、、店先には高知からの有機野菜やケシゴム「パン」スタンプも並びました。…

春の海

パンコウバから自転車で20分も南下すると海にでる、砂浜がある、浅利もとれる、渡り鳥もやって来る、でも海のむこうに水平線は見えない、、、キリンのようなクレーンの影や海の上をまたぐ湾岸高速道路がさえぎっているから。 今日は天気がよく、久しぶりに浜…

ニゲラ・ダマスケナ

先日、新しいスパイスとの出会いがあった。缶の底には”ニジェラ”と書いてある、豆料理やパンにどうぞ、と書いてある。ニジェラなんてスパイスは名前も聞いたことがないぞ。さっそく買って缶を開けてみると黒いゴマのような種たち、どっかで嗅いだなこの香り…

乗鞍薊

ふと、長野の乗鞍高原のパン屋の景色を思い出した。標高1200mのパン屋での仕事。この標高だとお湯の沸き方も違う、95度ぐらいで沸点となる、きっと酵母にも影響するんだろうな。 作業場のよこには以前は沢だったらしいのだが、飛騨に抜ける安房トンネルを掘…

「ニューヨーク製菓店」詳細

ちょうど去年の今頃、この日誌に「ニューヨーク製菓店」のことを書いた。http://d.hatena.ne.jp/ameen/20050222 韓国の金泉という街にあった小さなパン屋の息子が大人になって書いた本のタイトル。翻訳もされていないのでよく分からなかったけれど、一年経っ…

酒種BREAD ジンジャー

パンのなまえを決めるのはむずかしい。季節ごとの新しいパン、試し焼きをして、おおよそかたちになってくると名前を考えだすのだけれど、今回の酒種パンのときには我が6歳の友も参加した、そして丸いしょうがのパンを見て、躊躇なく”プラズマボール”にしよう…

キビ甘酒の酵母

まず、キビ甘酒をつくろう! 「もちきび1Cup、水4〜5Cup、塩少々」これを炊飯器で炊いて、炊き上がったら50度ほどに冷ます、炊飯器の蓋を開けて温度計を差し込んでおけばいい。温度が下がったら麹をほぐして混ぜ込む。そのまま炊飯器を保温にして50度…

「それをかく鬼とはいふなりけり」

今年のパン屋、初窯は10日、その前日に友人の薦めで神戸の西、性海寺の”鬼やらい”年頭の厄払い祭事に行っていた。ほんとに地元の行事なんだろうけど、住む人や住職さんが支えているのだろう、古風で素朴な鬼の儀式が執り行われていた。 お寺の本堂の板の間…

今年も、どうぞよろしく。

昨年の暮れ、一年のパン焼きが終わったパン工場でパン好きの友人とall aboutのパンランキングをジロジロみて話し合いました。じゃぁ、去年はどんなランキングだっけ、03年度は?うーん、これって、年度毎にグラフにして重ねるとおもしろいかも、それならそこ…

大晦日

6歳の友の家の近所にひとりの浮浪者がいる、僕らは彼を”ラッキーさん”と呼んでいる。彼を見かけたら、その日にはなにかラッキーなことがあるよ、そんな遊びが僕らの間にはいつからかできていたんだ。 だって、彼の特別さは他のホームレスの人に比べて際立っ…

クリスマスを前に、

騒がしさと憎しみのさ中を落ち着いて行きなさい。そしてどんな平和が沈黙の内にあるかを知りなさい。 出来る限り降参することなしにすべての人と仲良くしなさい。あなたの真実を静かにはっきり話しなさい。 そして他の人の話にたとえそれが退屈だったり無知…

いじわる男

ちいさな友がパン屋に遊びに来たけど、忙しくて遊んであげなくて邪魔にしていると、そこらにあった胡桃かなにかのダンボールにこんな絵を書いた。ひたいに青筋、鼻には水洟、髪の毛一本あたまにたんこぶつけて、目つきはいじわる、うーん、人間6年も生きると…

Alex Cuba Band

最近のパンコウバ音楽、Alex Cuba Band いいなぁ、ハバナの街を歩きたいなぁ、ライ・クーダーおじさんのようにバイクに乗ってじゃなくていいから、ただ、この足で歩くだけでいいからさ。Siento que hasta momento♪ そう、最近パンはこんな音楽で焼かれていま…

紅葉かな

今日は妙に人恋しい、せつない気持ちがやって来た。今日はパンの仕込み日なので、遅めの朝から、そのなんともせつない気持ちと共にクロワッサンを延ばしては折りたたみ、かぼちゃの種をこそぎとり、牛蒡を磨き、粉を計り、酵母たちにご飯をあげる。 一日、誰…

雑穀スコーン

アマランサスを炒るとポップコーンのようにハジケルのですね、食べると少し甘みがあってサクサクしているのですが、如何せん粒がちいさいぞ、、、 ミレットスコーンには乾煎りしたアマランサスを使っています、もちろんポップさせずに。①薄力粉300g、甜菜等…

ジゴボウ

地ごぼう、短い、今年は讃岐地方はひでりで特に短く細いそうな、ジゴボウというから”もののけ姫”のじご坊を思い出したけど、信州のほうにはジゴボウというキノコもあるのね、どうも由来はキノコのほうみたい、、、

ラマナ!

弟子、問いて「仕事が非常に忙しいので、瞑想のための別の時間を作ることができません。仕事をしながら、つねに自分自身を”私である”と思うだけでじゅぶんでしょうか?」 師、答えて曰く「平和を妨げているものは仕事ではなくて、それをなしているのは自分で…

いれかえ

一年前のレシピをひっぱりだしてくる。あぁ、これこれかぼちゃのパン、人参はすりおろすだっけ、牛蒡はささがきにして茹でておくのね。 そうそう、この季節のパンはなにやら下ごしらえが多くて料理屋さんをしているような気分がするんだ。 だんだん作業の様…