2004-01-01から1年間の記事一覧

ヤッター

今日で今年のパンは焼き納め、発送も済ませた、お届けメールもした、無事完了!ホッ。 そうそう、クリスマスにパン屋はうれしいニュースをもらった。 ”ベストパン★2004” ameen's ovenは4位にランクイン、やったね。率直にうれしい、そして投票していただいた…

詩集

「泣くと本当に涙がでる」という詩集を本屋さんの人に探してもらっていると、レジ脇の下のほうから五歳のともが、その本はどんなものか?ときいてくるので説明してやると、彼は真顔になって”そんなときあるよ、うそなきしてえーんえーんといっていたらなみだ…

柑橘系

今朝はひさしぶりにたくさん寝て、たくさん夢を見た。なんと中学校のクラスの女の子が出てきたのには、目が覚めてから驚いた。だって、さほど仲が良かったわけでもなく30年近く思い出しもしていなかったのに、、ずいぶん夢も深く掘り返したものだ。 起きてご…

アトヴェント

寒くなって、夜空がきれいですね、 朝の作業、夜の作業、空を見上げると、その瞬間ひと息つきます。 アトヴェント、待降節のはじまりです、キリスト教徒ではないけれど聖夜を待つというのいいですね。ゴッホの星のように、ぐるぐるした月や星を感じますから。

版画

僕に子供はいないのだけど、何故だか、ここ数年子供に恵まれている。まぁ、世話をしても最終責任を取るわけではないので、やはりどこか気楽なものだけど、、、 そのひとり、11歳の女の子が学校で作った版画がおもしろかった。 「つかれているSさん」 ふたり…

Blue Morning Glories

夏前に西日を避けるために作った棚に朝顔がまだ咲いている。驚いたことに苦瓜の黄色い花もひとつ咲き残っている。花に顔を近づけるとジョージア オキーフの絵のようだ。 どくだみのことを書いたのはいつだったろうか、苦瓜の作柄については報告しそこなった…

黒米ステキ

黒米スティキの作り方を書いておこう。 こいつぁ、焼き菓子ってやつですね、旦那!というメールももらっているのだから。黒米はミルで粉にする、黒米雑穀ごはんを炊いておく、パン生地があること、これが準備。 おおよそ黒米粉と雑穀ごはんとパン生地は同量…

祈り

外は 凍てつく砂漠の夜 内には これとは別の夜 深まりゆく暖かさ 灯された火、、、 あたり一面 いばらの皮で埋め尽くせ 我らは たおやかなる庭園を ここに持つ 大陸はさけ 都市や小さな町々、、、 何もかもが黒く焼け焦げた手まりと化す 耳にする便りは そん…

日々是、、

かぼちゃを蒸し焼きしたり、ゴボウを洗ったり、ニンジンをすりおろしたり、黒米を炊いたり、なんかね、ご飯やみたい、きんぴら、煮物に玄米定食でも作ろうかと思ってしまう。 毎日ね、そんなだよ。

シェイクスピアと牛蒡

牛蒡はburdock rootなので、パンにつける名前をいろいろ考えたんだ。 ”バドック・コンプレ”ってどう? って友人に打診してみたら、えー、なんか棍棒でゴンゴン叩かれているみたいだぁ、と却下、、、いいじゃない、タタキゴボウで、牛蒡とはそういう奴だ。ヨ…

バドック・ルーツ

先週はちょっと、忙しかった。 パン屋はこの急な気温の冷え込みにあわて、発送ミスに落ち込み、秋の新しいパンのUPにドキドキした。 あぁ、この世を生きるとは、ある意味でストレスを片手にかかえて行くことだと知る、いまさら。 それでは、もう片手には自…

きた?

きたきた、何が? 金木犀が! 夕方、外に出ると空気がうっすら甘い、金木犀が入り込んでいた。 一週間ほど前だろうか、”金木犀の存在を感じた”と書かれている日記をよんだのは、、彼女は東京の人だから、金木犀は北からやってくるのだな、ここまで、7日ほど…

秋ですね。

夜中、日付が変わるころ、パンが焼き上がるのを待つ。 試作のパンと思ってもたもたしていたら、こんな時間になってしまった。 あと10分、空は曇り空、星は見えない。 もう、あしたの仕込みも終えた。 もらったメールの返事が気になるが、今日はもういい。 10…

きょうのまかない

お昼ごはんに食べるものがない、なにか作って食べるのも面倒だし、と思い、冷蔵庫の野菜室からてきとうに青いものをちぎって、ジャブジャブ洗って、ふるふる水気をふるって、焼き上がったファッロに無造作に挟んで食べる。 なにか他のことを考えていたのだけ…

それでそのさつまいもが、

秋のパン、さつまいもを練りこんだフラットなパンにパタトと名前をつけた。 さつまいも、甘藷、、、patate douce、パタトゥ ドゥースはフランス語、イタリア語ではpatata dolce、パタータ ドルチェ、つまりsweet potatoで”甘いいも”だって云ってるのね、みん…

さつまいも

さつまいもが届いたよ、 箱をあけると、男らしいいもたちがゴロゴロしていた。 「今年はなんでかふとらんがよー」といわれて、早くおおきくなれよ、パン屋が待ってんだから、と掘り出された連中だ。 なんかね、さつまいもが包まれていた地方新聞にまで、とお…

ピッザやけたぁ

忙しい忙しいと言いながら、友が来たといってはピッザを焼く、ワインを開ける、いや、パンがちゃんと焼き上がるまでは飲んではいないよ。 ファッロの残り生地で焼いたピッザは、こうばしくて、友たちはパンにしたよりうまいかも!とワイン片手に好きに言いや…

ヒーローぐらい、、

ひさしぶりに5歳の友の話しをしよう、彼の最近のよろこびは、ヒーローパンツを買ってもらったことだ。 ヒーローパンツ、なんてことない、白い下着にガオレンジャーたら仮面ライダーたらがプリントされているだけなんだけどね。保育園ではやっているんだろう…

雷が鳴る

今日はパン屋の事務日、昼から郵便局とか行ってぇ、とか思っていると急な雷、大粒な雨が降り出した。雷は近いぞ。 これでは家から出れない、中途半端な時間にけだるさがしのびよる、午後、ドンーン。 目を閉じて、なにもするまい。

今日の余暇

作品とはなにか、と思うけれど、これも現代アートのギャラリーにそれなりに並べられると、ほー、へー、フーン、と思えるんじゃないだろうか。 お題は、”月、あるいはふつふつした酵母の足跡”とか。 いや、朝、作業場に入ると酵母が氾濫してこんなのができて…

それでも刃物だから、、

パンにクープを入れる、両刃のかみそりで窯入れまえの発酵したパン生地に”切れ目”を入れるのだ、クープを入れることで、窯での火通りが良くなり、また、パンが窯で膨らむときの余分な力を逃がしてあげる、もちろん男前にもなるし、、、 刃を深くバサリといれ…

来た来た。

ゆれたゆれた、久し振りにおおきな地震。夕方には、ドカンと雷が鳴って、そのあと地震ぐらぐら、揺れが長くて、ゆっさゆっさしている、夜中に2度目も来た。 神戸の地震から、そろそろ10年とはいえ、今夜は玄関先で寝ている友がいるんじゃないだろうか。 …

まだ、なれなくて、、

パン屋、秋、はじまりぃ、 夏休み、ごろごろして暮らしていた訳じゃないけど、 秋のパンの試作も何回もしたけど、 やっぱりフル生産はハードだ。 ひとつの生地でも、たとえばファッロのバケットでも、たくさんの量になると分割ひとつにも時間がかかる。その…

氷下魚

”こまい”と呼んで氷下魚と書くらしい、そんなことも知らなかった、またどうでもよかったあの頃、阿寒湖畔、アイヌ民芸品店も店裏、このむやみに固い干し魚を金槌で叩きたたき、しきりにだるまストーブの前でむしっていた。もちろん、悪がきども、しこたま酔…

出羽島の貝

シマの浜は丸く削られた大小の石浜だ、なので泳ぐというより磯遊びに興味が向く、それにどれひとつとっても同じではない貝たちのデザインを見逃すわけにはいかない。 なんといっても貝は魅力的だ。 それでも、数年前にNHKの「未来への教室」にでていたヒ…

出羽島旅行報告

旅というにも、旅行というにもあまりに短い1泊なのだけど、そんな時間がどうたら、、言わせないほどの時が流れているシマだった。 四国は、徳島県からたった20分ほどの連絡船が石積み突堤のちいさな港に入って行く、その赤や緑や黒の原色のペンキに塗りた…

ファリーナ・ディ・カスターニャ退場報告

ファリーナ・ディ・カスターニャは栗の粉。 イタリアの栗にはカスターニャとマッローネというのがあるらしい、カスターニャ栗はイガの中に3粒、山間部の小麦のとれない地方ではこの栗をお粥ポレンタにしたり、カスタナッチョという松の実を入れたお菓子にし…

お盆だし、、、

死を初めて意識したのはわれわれの異母兄のネアンデルタール人、いまからおよそ6万年前の氷河期の真只中、われわれとは少し様子の違う眼窩上隆起の人たちが霧のたちこめる洞窟に死んでしまった仲間を埋葬したんだ、季節は春遅く、5月から7月頃。 彼らは死…

友来る、

きのう帰省の折りにと、友人父子がはるばる訪ねてくれた。軽のボックスカーにベットを乗せて、その生活のままが旅の彼らは、僕の留守にしたあいだにやって来て、帰ってきた僕を極上の中国茶で歓迎してくれた。 うちのガレージの脇に転がっていたベンチと机が…

だらだら、

「料理王国」今月号は”ハード系でいこう!”パン特集、この暑いのに? 確かに9月号だけど、夏は一番パンの売上が落ちる時期なんだけど、、、うちは夏休みなんだけど、、だから〜? うちわ片手にこの雑誌読んで勉強してます、あのパン屋さん、なにかいいこと…