ginger root
夜の最後の仕込み 生姜のせんぎり まるで老いた農夫の手のような節くれだったおまえの皮をむく
洗いあげたおまえは それでも深くえぐれたみぞには泥 ほんとうによく土仕事をした指だ
みぞに沿って 刃先を入れ ”その畑はどうだった? うまい土だったか?” ひねくれ曲がったところに刃をすべらせる
ハッとする 覚醒のかおり ナイフに届くおごそかなおまえのおくりもの それがほんとうの土の光の匂いか 一日の僕のまよいを吹き払う
夜の最後の仕込み 生姜のせんぎり まるで老いた農夫の手のような節くれだったおまえの皮をむく
洗いあげたおまえは それでも深くえぐれたみぞには泥 ほんとうによく土仕事をした指だ
みぞに沿って 刃先を入れ ”その畑はどうだった? うまい土だったか?” ひねくれ曲がったところに刃をすべらせる
ハッとする 覚醒のかおり ナイフに届くおごそかなおまえのおくりもの それがほんとうの土の光の匂いか 一日の僕のまよいを吹き払う