「それをかく鬼とはいふなりけり」

ameen2006-01-13

今年のパン屋、初窯は10日、その前日に友人の薦めで神戸の西、性海寺の”鬼やらい”年頭の厄払い祭事に行っていた。ほんとに地元の行事なんだろうけど、住む人や住職さんが支えているのだろう、古風で素朴な鬼の儀式が執り行われていた。
お寺の本堂の板の間で、鬼が踊る、ほら貝、太鼓のリズムで松明もって踊る、鬼が去ると今度は、稚児たちが組みになってトントンと棒をもって素朴に踊る、また、鬼がやってくる、稚児が踊る、午後いっぱいいつまでも繰り返される踊り。
  しずめかねし瞋りを祀る斎庭あらばゆきて撫でんか獅子のたてがみ
と歌ったのは「鬼の研究」という名著もある馬場あき子さん。しかし、かなしいかな僕はそんな獅子のような、またドレッドヘアーのような怒りのたてがみを撫でる勇気を持ち合わせない。
  オシベ谷君ありけれど舞うは斎庭 鬼見しまなこ誰がものぞと問う