アナフィラキシー・ショック

ameen2004-01-20

ソバ粉のパンを作ろうか、どうか迷っている。
ソバ粉のパンが食べたい!という声があるのだ。東京のおしゃれなパン屋ダンディゾンだって焼いてるぞ。("ブルトン”だって、そっかブルターニュのソバ文化を意識してるのね。)

以前に働いていた山のパン屋では”そばの実カンパーニュ”というレシピをつくり焼いていた。そこは標高1,200mの寒冷地で蕎麦がよくとれた、というか蕎麦しかならなかった、畑をしても50cmも掘るとガツンと溶岩層にあたる、そんな土地の短い夏に蕎麦は赤い茎を伸ばし白い小さな花をいっぱい咲かす。そしてそんな強い草だからとても強いアレルギーを引き起こす。
アナフィラキシー・ショック。じんましん、咳、喘鳴、腹痛、嘔吐、呼吸困難、生死にまで関わることがあるよう、、、アレルギーの人は自分で知っているんだから「そば」と明記すればいいじゃない、そうだろうか? 僕が作ったそばパンが自分がソバアレルギーだと知らずに食べた一発目の爆弾になるかもしれない、パンだと思って注意しないかもしれない、何気に食べたクレープにソバ粉が入っていて、大変になったという話もきいた。
食べ物は命の糧、感情や知性、精神の高みさえもその上に築かれる、その食部門を担当しているはしくれパン屋、油断はできない。
ちょっと、おおぎょうやね。

http://member.nifty.ne.jp/takumi_k/allergy.htm