ママン プックワ?

ameen2007-08-11

フランスから友人が家族でパンコウバを訪ねてくれました。 彼らもパン屋、フランスの全部で150人ほどの小さな村で薪で窯を温め、パン種からパンを発酵させて大きなパンを焼く、手仕事のパン屋さんです。
数年前、僕は彼らを訪ねて行って、もうそのまま居ついてしまおうかと心がざわめいたほど素敵な村であり、その仕事ぶりでした。
家族3人、フランス生まれのパパ、日本生まれのママン、ネパール生まれの娘さん、そう、今回彼らは3歳と4ヶ月になるネパール生まれの女の子を養女にして連れて来ていました。 かわいいかわいい女の子、インド系ネパーリーの大きな目をして薄茶色の肌をして、、、ママン プックワ? ママン プックワ?と幼いことばでしきりにいうので、“どうして? 何で? プックワ?”というフランス語をひとつ、この夜に僕は覚えたのでした。
その夜、パンコウバでみんなでたこ焼き、お好み焼き、かき氷、花火をしてプチ夏祭りをしました。翌日には、近くの六甲山に行って川遊びもしました。 僕の8歳になったちいさな友も一緒です。ママンと呼ばれるようになった友人とポツリポツリと近況を話していながら、僕は静かによかったなと思っていました。
今、ここで川で遊んでいる5人、その誰もがなんの血のつながりもなく、それぞれお互い言葉もおぼつかなく、それぞれがそれぞれの肌の色の背景をもちながら、そうして共にいる、家族であり、友人であり、ハートでつながっている感じがしたからです。
非常に個的なプライベートな小さな集まりだけど、そこには大きな世界の響みたいなものが見えたように思いました。
パンコウバの夏の一コマです。