旬の宮崎

ameen2007-08-27

パン屋の夏休み、宮崎日南地方に行きました。 ペラペラ印刷された東国原さんが、あちこちでにっこりと迎えてくれました、いまが旬のそのまんま宮崎です。
日南市飫肥・オビという町で友人が小さなパン屋を始めたので、遊びに行ったのです。 飫肥は山あいの城下町で小さいながらも、というか小さな町だったからでしょうか、武家屋敷や商人通りがさほど観光化されずに往時のふんいきをよく残した町です。 背の低い家々と苔むした石垣、南方風の庭木がくっきりした南の陽射しのもとに静かにたたずんでいました。
友人のパン屋は、民家を改造したつくりでパンの販売も玄関先です。 大きな通りに面しているわけでもなく、よくお客さんが来るなぁ、と思うのですが、ゆっくり飫肥の町を歩いてみると、やはり同じように民家にちょこっとガラス棚を作り付けただけのおそうざい屋さんやてんぷら屋さんがあって、あぁ、こんな感覚なら友人のパン屋もこの町で受け入れられるだろうな、と思ったのでした。 ガラッと引戸を開けておばあちゃんが”パンはある?”といってやって来ます。
それから海に行ったり、貝殻を拾ったり、海に行ったり、また海に、、、やっぱり南の海はいいです。
帰りの日、宮崎市内で向こうから自転車に乗ったお姉さんとすれ違いました。 お姉さん、片手乗りでハンドルから少し離した手には大きなビニール袋を提げていて、よく見ると中には”くの字”になった一匹の大きな魚が袋ごとゆらゆらしていました。 これからお家でさばくのでしょうか、なにか寄り合いがあるのでしょうか、その自転車姿が爽やかだっただけに、その魚状に曲線を描くビニール袋とそのバランスをとるお姉さんの手が印象的でした。
なにか地方の底力を見たように思ったのです。



madhu−pan マドゥ・パン・無添加天然酵母パン
宮崎県日南飫肥 金・土・日・月 10時から15時 0987-25-3620