友来る、

きのう帰省の折りにと、友人父子がはるばる訪ねてくれた。軽のボックスカーにベットを乗せて、その生活のままが旅の彼らは、僕の留守にしたあいだにやって来て、帰ってきた僕を極上の中国茶で歓迎してくれた。 うちのガレージの脇に転がっていたベンチと机がひっぱり出され、カセットコンロに鉄瓶、茶器を散水栓をひねって洗い、一煎、ニ煎、三煎。 いや、終らない、四煎、五煎、よいお茶はどこまでもおいしいそうだ。
兄弟もおらず、親戚付合いもなく、親元にもごぶさたな僕には、遠来より友来る、がお盆を感じさせてくれる。
来てくれて、ありがとう。