コーンミールは夏のパン

ナンブ小麦粉は、無骨でどっしりしている。 こゆき小麦粉は、さらっと、上品な感じ、ライ麦粉は質実で、どっーと北風が吹き抜ける。米粉はきしきし鳴くし、よもぎの粉を混ぜ込みだすと薬草を調合する呪術師のような気分がする。
そしてコーンミール、トウモロコシの粉は、ザラザラと違う世界の匂いがするよ。
アメリカ・インディアンのパパゴ族の歌。
   ”青い夜がおりてくる
    青い夜がおりてくる
      ほら、ここに、ほら、あそこに、
      トオモロコシのふさが震えている”
ホピの人たちの歌は、
   ”スクスク伸びるトウモロコシの畑に
      雷雲が朝から晩まですわりこみ
    スクスク伸びる豆の畑は
      頭からすっかりずぶぬれになっちまえ!”
今年の畑が、世界に豊かな実りをもたらしますように。