旧神戸移住センター

ameen2007-06-07

”うずはち養蜂園”さんの「私とハチ」という展覧会、神戸のCAP HOUSEというアートスペースで開かれているのだけど、実はこのCAP HOUSEがある建物は「旧神戸移住センター」という戦前戦後を通して25万人もの移民する人たちをブラジルなどに送り出した拠点だったのです。
建てられたのが1928年昭和3年だからもうすぐ80年、移住事業が閉鎖されたのが1971年昭和46年というから、そんな大昔のことじゃない。
建物内に移住資料室があって、当時の写真が見ることが出来る。 移住していく人々の様子、村々での別れの写真、神戸港での出発、ブラジル、アマゾン地方での開墾生活。 この写真の人たちがその後、どのような生活、人生を送ったのか僕は知らない、でもこの人たちは、とにかくも希望をもって出発したのだ、海を渡ればそこに自分の土地があり、土地があるなら生きていけるのだという希望が。 それはすごいことだと思う、耕す土地があるなら生まれた国や育った故郷でなくても生きていけると思える自信と技量を、その人たちは持っていたのだから。 そしてアマゾンのジャングルへ渡って行ったんだ、、、
最近、パン屋は月に数回しか行かないけれど畑を持ちました。畑にしゃがみこんで草取りをしていると、ふっと街の暮らしが遠くなる、前景だった街暮らしが遠景に退くわずかな瞬間があります。 自分の手で畑を耕し、その恵みで生きる強さ、そんな幻想を見たりするのです。

http://www.cap-kobe.com/house/index.htm