素敵なお店シリーズ

1970年、慶尚北道金泉で母親が経営していた「ニューヨーク製菓店」の末っ子として生まれたキム・ヨンスは大人になって「ニューヨーク製菓店」という小説を書いた。
韓国の小さいパン屋や雑貨屋にはレジのよこにベビーベットが置かれていたりする、ドンと。 赤ん坊にまっすぐ見られながら、パン代を払うことなるんだ。そしてそうしたパン屋やケーキ屋のお母さんはサービスだといって、もうひとつ菓子パンをくれたりする、どの店もかならず。
彼もそんなようにして育ったのだろうか、きょうさんぽくど・きむちょんの「ニューヨーク製菓店」、いいなぁ、そのひびき。

  ”世の中を生きてゆくのに、それほど多くの灯りが必要なわけではない。
   ほんの少しだけあればいい。
   どうせ人生とはそういうものではないか。”
                            「ニューヨーク製菓店」