夜明けのカフェ・オーレ

屋久島に行った友人からパン屋さんにと、屋久杉のバターナイフとタンカンをみっつ、もらった。
あの島には行ったことがないけれど、奄美大島に行く時に空からみたら、島のひとつひとつに虹がかかっていて、ほんとに真珠の首飾りのようだったな、わすれられない。そうそう、僕の会ったことがない母方のおばあちゃんは、奄美のカケロマ島、ショドン村の人だった、ニホンじゃないね。
一片の屋久杉と三つのタンカン(たんかんはいよかん、ぽんかんの親戚らしいよ、)がパン屋にやって来たお礼に、屋久島一湊白川山をついの栖にした三省の詩をひとつ。
フランスに行ったことがないから
本物のカフェ・オーレのことは知らない
今晩もとても寒く もうすぐ夜も明けるので
台所に行き
山羊の乳にインスタントコーヒーの粉をふりかけて カフェ・オーレができた
山羊よありがとう
とおもいながら ひとりしみじみと飲んでいたら
眠っているはずの山羊が 山羊小屋で
ひと声 べえー と啼いた

http://www1.neweb.ne.jp/wb/tetsuka/sansei-yuigon.html