2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ホッ、

パンや料理だと、素材のもつ味に塩やスパイスを加え、煮たり焼いたり発酵させたりして、”おいしい”を作るのだけど、お百姓さんは、植えたり耕したり水をやったり、空を見上げたりして、素材の”おいしい”を作るんだ、 ”いまどきのトマトのように甘くはないけ…

ペインティング

今日の午後、久し振りに絵を描いた。 絵? というか色のまざっていく様子がおもしろいのだけど。 コーンミールのうす黄色い生地に赤のトマトを混ぜこむときも、ドキッとするけど。

受け止める、

トマトに伊予柑、胡桃にレーズン、パンの生地にいろんなものが入っていたら楽しいけれど、やはりパンの王道は食パン、ハードトースト、カンパーニュといったプレーンな、ストレートなパン達。 中世ヨーロッパでは、テーブルに持参のナイフとフォークとパンが…

牛蒡パン

ひまわりの種のパン サンフラワーズなんて気取っていたつもりが、”ごぼう”のように旨いですね、とメールがきた。 あぁ、そんな君の感性が好きなんですが、、、そんなことを思いながら、夜中に作業場で今日のパンを一切れづつ食べていました。 ”うちのパンは…

ぴょん吉

僕がフランス渡りの”うさぎ”の抜き型♪ 買ったんだぁ、と喜んでいたら隣にいた某が、いい年のおっさんが、、、とつぶやいた。 その自分の調子のいい軽薄さで思い出した、つげ義春の「ほんやら洞のべんさん」、 越後地方の旅でふと一夜の宿に訪れたひとり暮ら…

でんきを消して、スローな夜を、だって。

「泥のごとできそこないし豆腐投げ怒れる夜のまだ明けざらん」 パン屋なら、 わらじのごとできそこないしパン投げ、、、となるのだろう、投げたこと、あるぞぉ。 今朝、松下竜一氏亡くなる。 もうすぐ夏至だ、僕もすこし電気を消してろうそくを灯そう、ちい…

賢司さんさぁ

座右の銘なんてものはないけれど、ときどき頭に浮かび、ひとりごちるのは「虎十公園林」の終わりがけ ”ああ全くたれがかしこくたれが賢くないかはわかりません。”という博士のことば。 こうぶつぶつ言ってみると、すこし気持ちがゆるむ。 そう、虎十を思い出…

このひまわりたちを、よろしく。

夏の新しいパンのひとつに、sunflowers サンフラワーズという名前をつけた。もちろん姉妹だよ、二本でひとセット、姉と妹でお送りします。 ちょっとあばたで、ごつごつしているけれど、その歌声は深みがあって踊る姿が愛らしく、どこかパンチがキイテイル! …

無題

”はるゆたか”より南部小麦が好き、 白いパンより、黒いパンが好き、 名前のついた酵母より、雑種の酵母が好き、 パンのまんなかより、端っこの皮がバリバリしたとこが好き、 国もまんなかより、端っこの境界があいまいなあたりが好き、 言葉も標準語より、方…

今日も夕方にパンの発送を終えた、パンの入れ間違いはないだろうか、送り間違いは? 時間指定は? いろいろ不安はよこぎるけれど、とにかく数通り焼いて、数通りすべてのパンを送ったのだ、ダイジョウブ。 晩ご飯のあと、近所の川に蛍がいるというので、行っ…

木の不思議についてのメールをもらったので、、

とてもあたりまえのことなんだけど、パン屋の食材を見渡すと植物から採れたものばかりだ。 小麦にライ麦はもちろん、トウモロコシにレーズン、伊予柑、小豆、蜂蜜だって蜂が花粉を集めた生産物、バターでさえ、牛という濃縮器官を通った草なんだ。 ”昔むかし…