2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Dance me to the end of love

パンをこねながら、よくものを考える、ひとつの動作を繰り返していると、頭の中がよく見えるから。 今日は、この話しを考えた。 「ある日滞在していたコッサ村のピグミー、ビホンゾ老人とゆっくり話しをした。 ”獲物が捕れない時はどうするんだ” ”捕れるまで…

草はひとりでに生える朝

パンを焼く日が3日つづくと、さすがにつらい。朝から焼きだして、午後3時ぐらいにすべて焼き上がり、そこから発送準備、夕方5時過ぎの集荷のお兄ちゃん、ゆっくりきてね、ってお願いする。ここで、パンの数がちがう、そのパン、ない!となると気分はぺし…

NZ便り

北国にいると思っていた友人が、ニュージーランドから葉書を送ってきた。元気らしい、でも、そんなとこで何してるんだ、君は? その送られてきた絵葉書を5歳の友が見て、”これ書いたん、この人なん?”と絵葉書の写真をまじまじと見つめている。僕の友人にこ…

ネロとヒーニー、それからヨーコ

1972年、北アイルランドの街で友人と歌と詩のテープを録音するためにスタジオに向う途中、市内で多くの爆破騒ぎがあり、「他の人々が苦しんでいるときに歌い始めるという考え自体が、その人々の苦しみに対する犯罪のように思え」歌うことができず、録音をさ…

a cup of tea

今日、ポストを見るとカサカサした封筒があって、開けてみるとお茶とハート畑の絵葉書だった。 パン屋が、あまりにバタバタしているので、まぁ、お茶でも飲みなさいよ、と気遣ってくたのだろう、ありがとう。 お茶を飲む時間をつくるね。 ところでスティニュ…

ジュウヤク

パンの作業場の裏手に庭とは呼べないが、ほんのすこし土のあるスペースがある。そこに毎年、どくだみが生える。 発酵かごの打ち粉を、そこで払ったりするたびに見るどくだみたちは、葉を低くよこに広げつつある。古い葉は、パン屋のおかげで、うっすら粉をか…

kiss

よもぎパン、プレーン80g、 あん入り60gあんこを入れて100g、これ、分割重量。 天板に7個乗せるなら2,3,2の3列、8個なら3,2,3、9個なら3,3,3,だ! 最大9個まで。 互い違いに、等間隔に並べ、整列。 ”いいリズムは美味しいパ…

まかないパン

お昼ごはんにと、黒パンの残り生地をおにぎりのように”むすんで”焼いた。パン屋のまかないパン。 パンは、焼けてからすこし水分が飛んで、味も落ち着いてからの方がおいしいと思う、とくにうちのパンのようなハード系のパンたちは。 まして、サワー種のライ…

A Small, Good Thing

レイモンド カーヴァーの”A Small, Good Thing”という短編を村上春樹は”ささやかだけど役に立つこと”と訳した。 ひとりのおやじがやっているケーキ屋と、予約して引き取られなかった子供のお誕生日ケーキと、その両親との短い話しなんだけど、せつない話し。…

Oh,Shit!!!

今朝、宇宙船のコクピットのようなわがパン工場に入って気がついた。 昨夜、寝る前にしなければいけない一工程を、忘れてそのままにしてる。 なんてこったい! どうしよう、、どうする! 今日の発送分は決まっている、仕込み直すにもここまでくるのに30時間…

work song

チカーナ/チカーノ、 メキシコ系アメリカ人を指すことばだけど、彼らは地理的、社会的、内面的にボーダー、境界線の住人だ。見えざる橋の上に住んでいるようなもの、生きるのに楽なわけはない。そんな彼らの歌に”work song"というのがある。”働く人々は 生活…

みなさまへ

おととい、火星の大気にメタンが存在することが判った、微生物がぷぅ、と吐きだしたかもしれないメタンだよ、そんなことも書いてみたい。 ゴルゴンゾーラの青かびはチーズになって、どうして鏡もちにつく青かびは、ただ、黴くさくなるのか? そしたら、粘菌…

work in the park, play in the marketplace

僕のいちばんの友達に5歳になる男の子がいる。 彼は5歳児らしく乗り物が大好き、休みの日に遊園地に行こうと誘うと、まず、なににのっていくの? と聞いてくる。JRに乗るのか、阪急電車に乗るのか、JRなら快速なのか、新快速なのか、彼はもう、そこか…