2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧
あまりに忙しいので、パンの作業テーブルの前に一枚の写真をピンでとめた。 インドでもらった写真、それを見ると、いやその写真に見られると、忙しさのなかであせる気持ちが、ふと、ゆるむ。 いま、ここをだいなしにしてなにやってんだい、そんなにあわてて…
今日はお花見、 朝から場所もとった、お酒も買った、天気もいい、花もみるみる咲いてきた、 だけど、今日のパン屋さんパンの仕込やらで忙しい、急いでお酒飲んで、急いで花みた。 きれいだ、桜のむこうに青い空、白い月がいた。
今日、配達に行ったら、そこの人から”今度この粉でパンを作ってみてください”と1キロの粉を渡された。 新商品のアイデアをくれたのではない、粉を持参してのパン注文だ! さすが神戸、山の手、外国の人はいうことがチガウ。 100年ほど前まで、ヨーロッパの村…
パン工場の匂いというのがある、知っている? どこのパン屋でも、かたづけも終わり、ひっそり人気のなくなった作業場に入っていくと、同じ匂いがする。 ちょっとすえたような、発酵過多で終わってしまったパン生地のような、しなびてほうりだされたリンゴの…
突然だけど、今日パン屋のサイトを引越しました。 僕のそんなに数奇ではない人生においてさえ、天災により、もとより多くもなかった持ち物を失い、そこから回収した愛する多くの本たちを、関係性という人災により失ってしまった。 いまはかばん三つと言って…
いつになったら、爆弾を人に落とすのをやめるのか? いつになったら、イラクでは、ほんとに人間が死んでいるのだと、気がつくのか? いつになったら、鉄砲のおもちゃで子供たちが遊ぶのは、ばからしいと思うのか? いつになったら、人のもつ攻撃性を武器では…
おどろいたことに、酵母の元気さは微妙に毎回ちがう、 気温のせい? 水の加減? こねかた? つまるところ、何故だかわからない、自分の気持ちにしたって、わけもなく元気だったり、悲しかったりするのだ、ましてや微細世界の酵母たち、そこには僕のあずかり…
一万年前というと、最後の氷河期が終わるころ、世界はいまより5〜10度も寒かった。北海道が九州におりてきたぐらいに。 そのころ、いまでいう東アジア、といっても土地の様子はいまとはずいぶん違っていただろう。日本海は湖だったはずで、この湖のほとりに…
屋久島に行った友人からパン屋さんにと、屋久杉のバターナイフとタンカンをみっつ、もらった。 あの島には行ったことがないけれど、奄美大島に行く時に空からみたら、島のひとつひとつに虹がかかっていて、ほんとに真珠の首飾りのようだったな、わすれられな…
きょうは、 いい天気、よし 酵母の発酵、よし 注文あり、よし テーブルの花束、よし どこのケーキ? よし 最終電車、若者の酔ったおお声、よし 夜、沈丁花の香り、よし 生きている、よしよし 今日は、私のお誕生日でした。
友人がフィンランドのヘルシンキに出張、というのでパン、パン♪ と言っていたら、ほんとにおみやげに買ってきてくれた。ありがとう、友よ、キートス! 600gの丸いライ麦パン、RUISLIMPPUとラベルにある、調べたらルイスリンプとよむらしい、袋から取り出すや…
わらじパンと呼ぶものがある。 楕円状に成形したパンが、オーブンでふっくら持ち上がらず、だれてぺったりしたら、わらじパン。これは、いけない。 うちのパン生地は普通のレシピよりかなり柔らかい、つまり水分が多い、当然、水分の多い生地はデリケートで…
ねころがって、シタールの音を聞いているとゆっくり温泉につかっているよう。 あのビィドロローンと、のびた音がからだにしみて気持ちがいいな、畳の上でざぶとんをまくらに聞く阿波の国のまったりしたシタール。 徳島温泉、アタサの湯です。 友人たちが徳島…
春には新しいパンをひとつ出そうと考えていた。 よもぎのパンはどうだろうと、、、 もう、お雛さまも過ぎて、啓蟄だ、はやくしないとサクラが咲いちゃう。どうして、もっと前もって準備できないのだろう。 でも、いろいろ試作してみたんだ、よもぎを入れすぎ…
朝、クロワッサンを焼き上げて配達、午後に雑用をすこしかたずけて、ひとりで「モロ・ノ・ブラジル」を見に行く。大阪でレイトショーしかやってないんだ。 ”MORO NO BRASIL 私はブラジルに住んでいる” フィンランド人の監督、ミカ・カウリスマキ…
夜中にあんこを炊く。 結局、遅くなってしまった。 まぁいい、キーボードを打ちながらぐつぐつ炊ける、あんこは急いじゃいけない、でも、砂糖を入れたら焦げだすぞ、気をつけろ。 なんて静かで、ひとりなんだろう。 ああ、炊けた! 寝よう、きょうおしまい。